親の再婚は、成人した子どもたちの人生にも新しい家族を連れてきます。『だまされても夢心地』は、距離を置きがちな家族と、互いの生活に深く関わる家族が、熟年再婚をきっかけに出会うホームドラマです。
楽しみどころは、結婚した両親よりも、周囲の子どもたちが戸惑う関係の変化です。あらすじと主要人物、視聴時に迷いやすい話数の違いを紹介し、後半の結末と考察では家族が迎える再出発を扱います。
作品情報と配信先
| 日本語題 | 『だまされても夢心地』 |
|---|---|
| 韓国語原題 | 속아도 꿈결 |
| 公式英語題 | Be My Dream Family |
| 韓国放送 | 2021年、KBS1。完結済み |
| 話数 | KBS World紹介版は全120話 |
| 演出・脚本 | キム・ジョンギュ/ヨ・ミョンジェ |
| 制作国 | 韓国 |
2026年10月24日時点で、U-NEXTの作品ページに見放題の表示があります。配信条件は変更されるため、視聴前に作品ページで確認してください。
本作には再編集による話数の違いがあります。KBS Worldの紹介は120話、BS日テレの放送版は74話、配給会社の番組仕様には148話版が掲載されています。別シーズンの数ではないため、途中から視聴先を変える際は話数だけでなく、各話のあらすじも照合すると混乱を避けられます。
親の恋から始まる騒動
早くに妻を亡くしたクム・ジョンファは、3人の息子を育ててきました。しかし、頑固で思いを伝えるのが苦手な父と息子たちの間には、長い年月のうちに距離ができています。そんなジョンファが、美容室を営むカン・モランとの再婚を告げます。
息子たちは父が恋をしていたこと自体に驚き、新たな家族を迎える心の準備もできていません。一方のモランの家庭では、娘たちや孫が互いを気遣いながら暮らしています。同じ「家族」でも、どこまで相手に踏み込むかという感覚が違うのです。
本作は、その違いを一方的な善悪で片付けないところに見どころがあります。干渉しないことは冷たさにも配慮にもなり、世話を焼くことは親切にも負担にもなります。家族になったばかりの人々が、互いにとって心地よい距離を探す過程が物語の軸です。
主要キャストと人物
| 俳優名 | 役名 |
|---|---|
| チェ・ジョンウ | クム・ジョンファ |
| パク・ジュングム | カン・モラン |
| リュ・ジン | クム・サンベク |
| ウンジョン | ハン・ダバル |
チェ・ジョンウが演じるジョンファは、不器用な父親であると同時に、これからの幸福を求める1人の男性です。パク・ジュングムが演じるモランは、人の世話を焼く温かい美容師。2人の恋は、子どもを持つ親にも自分自身の人生があることを家族に突き付けます。
リュ・ジンが演じる長男サンベクは、事業でつまずき、主夫として暮らすお人好しです。本人は聯合ニュースのインタビューで、格好よく見せることを避け、明るくおしゃべりな人物の話し方を意識したと説明しています。成功者としての威厳よりも、失敗しても人を憎み切れない、お人好しな面が見える役です。
ウンジョンが演じるモランの次女ダバルは、娘を育てる柔道場の師範です。家族を大事にするたくましさと、自分の幸せを選ぶことへの迷いが、世代の異なるモランの恋とも響き合います。
家族の役割を見直す
この物語で再婚は、新しい父母を呼び名だけで受け入れる出来事ではありません。子どもたちが、親は自分のために存在するという思い込みを見直し、親もまた成人した子どもの選択を尊重するきっかけになります。
また、夫婦の仕事や家計、子育てに関する悩みが重なるため、登場人物を「よい親」「困った子ども」と固定して見ると変化を見逃します。家庭内で引き受けてきた役割と、本人が望む生き方のずれに注目すると、日常の衝突が持つ意味が見えてきます。
結末と再出発の意味
ここからは『だまされても夢心地』の終盤と最終回のネタバレを含みます。話数はBS日テレの全74話版を基準にしています。
終盤では、ジョンファの三男サンミンとガウンの結婚を、モランとジョンファが2人の気持ちを聞いたうえで認めます。ダバルもジワンへの思いに向き合い、娘ソルに好きな人ができたことを伝えます。亡き夫への思いを持ちながら、新しい人生へ進もうとする選択です。
最終回では、サンベクの店に注文が集まり、家族が喜びを分かち合います。そして1年後、ジョンファの誕生日に家族が集まります。再婚当初は互いに戸惑っていた人々が、さまざまな経験を経て、節目を一緒に祝う関係へと変わっています。
この結末は、家族になることを一度きりの結婚式ではなく、その後の選択の積み重ねとして描いたものと読めます。親の恋から始まった物語が、子どもたちの仕事や恋、互いへの理解へと広がることで、「自分の幸せ」と「家族の幸せ」を同時に願える場所が生まれたのです。
