『ユナ』の代表作と出演ドラマ|『誘拐の日』から『グッド・パートナー』まで

ユナ

ユナさんは、『誘拐の日』の天才少女チェ・ロヒ役や、『グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~』のキム・ジェヒ役で知られる韓国の女優です。『Pachinko パチンコ』では主人公ソンジャの幼少期を演じ、異なる時代や家庭環境の中で生きる少女たちを担ってきました。

出演ドラマを選ぶなら、まず注目したいのは、事件を動かすロヒと、両親の関係に揺れるジェヒの違いです。代表作の役柄を入り口に、これまでの歩み、本人が語る役への向き合い方、近年の出演情報を紹介します。

目次

まず知りたい代表作と役柄

『誘拐の日』記憶を失った天才少女

2023年の『誘拐の日』は、不器用な誘拐犯と11歳の天才少女が、思いがけない事件に巻き込まれるヒューマンミステリーです。ユナさんが演じるチェ・ロヒは、記憶を失っていても優れた判断力を持ち、自分を取り巻く状況に疑問を抱いていきます。

相手となるキム・ミョンジュンを演じるのは、ユン・ゲサンさんです。娘の医療費のために誘拐を企てたミョンジュンは、記憶のないロヒに父親だと偽りますが、その場しのぎの説明で少女を納得させるのは簡単ではありません。

ロヒは、助けが来るのを待つだけの人物ではありません。大人の言葉を疑い、自分で考えようとする姿勢が、二人の関係にも事件の進み方にも関わります。年齢では大人が上でも、判断力では少女が頼りになるという組み合わせが、作品を選ぶ際の大きな魅力です。

事件の謎を追いながら、立場の異なる二人がどう相手を理解していくかも楽しみたい方に向いています。緊張する場面だけでなく、人物同士のやり取りや、信頼が生まれる過程を重視する方に薦めたい一本です。

『グッド・パートナー』離婚に向き合う娘

2024年の『グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~』は、離婚を専門とする弁護士たちを描く法廷・オフィスドラマです。以下では『グッド・パートナー』と表記します。チャン・ナラさん演じるベテランのチャ・ウンギョンと、ナム・ジヒョンさん演じる新人のハン・ユリが、さまざまな夫婦の問題に向き合います。

ユナさんの役は、ウンギョンとキム・ジサンの娘、キム・ジェヒです。仕事に忙しい母と過ごせる時間は少なく、父と一緒にいることが多かった少女が、両親の離婚という変化に直面します。

脚本を手掛けたのは、現役の離婚専門弁護士チェ・ユナさんです。夫婦の問題を法的に解決しようとする仕事と、すぐには整理できない家族の気持ちをあわせて描く設定が、ジェヒの立場を考える入り口にもなります。

この役を通じて見えてくるのは、夫婦の問題が子どもの生活や気持ちにどう及ぶかという視点です。大人が法律や条件を話し合う一方で、ジェヒには親への愛情も寂しさもあります。誰か一人を正しいと決めるだけでは整理できない、家族の感情に目を向けられます。

ユナさんの出演作の中でも、身近な人間関係をじっくり考えたい方に合う作品です。弁護士たちの仕事と、その当事者となった家族の生活をあわせて見ることで、ジェヒが物語に必要な理由もつかみやすくなります。

『Pachinko パチンコ』人生の出発点を担う

2022年に始まった『Pachinko パチンコ』は、韓国から日本、そしてアメリカへとつながる、四世代の家族の歩みを描くドラマです。ユナさんはシーズン1で、幼少期のソンジャを演じています。

同じソンジャの後の時代を担うのは、キム・ミンハさんとユン・ヨジョンさんです。ユナさんの役割は、一人の女性の長い人生のうち、家族に守られて育つ最初の時期を見せることにあります。

物語の第1章では、1920年代の韓国で、両親が娘を植民地支配下の厳しい現実から守ろうとします。幼いソンジャの生活を知ってから後の人生へ進むと、時代や暮らしが変わっても続いていく家族のつながりを考えながら見られます。

韓国語、日本語、英語を用い、異なる土地と時代を行き来する構成も特徴です。一人の登場人物だけを追うより、家族の各世代に目を向けて見ることで、幼少期のソンジャが暮らす世界と、後の世代が生きる世界を比べられます。

歴史を背景とする物語や、世代をまたぐ家族ドラマが好きな方に向いています。ユナさんが全編を通じて同じ比重で登場する作品ではなく、主人公の原点を担う出演作として選ぶとよいでしょう。

初期の出演から物語の中心へ

ユナさんは2011年7月18日生まれで、2026年10月時点では15歳です。ハングルでは유나、英字ではYUNAと表記されます。

初期のドラマ出演には、2021年の『地獄が呼んでいる』があります。その後、2022年の『Pachinko パチンコ』などを経て、2023年の『誘拐の日』では、物語の中心となるロヒ役を担いました。

『誘拐の日』について、ユナさんは当時のインタビューで、これほど多くの分量を演じるのは初めてで、緊張と責任を感じたと話しています。この言葉からも、本作が出演経験を重ねる段階から、長い物語を支える役へ進んだ節目だったことがうかがえます。

2024年の『グッド・パートナー』では、謎に包まれた天才少女から、家庭の変化を受け止める娘へと役柄が変わりました。出演歴を追う楽しさは、同じ年代の人物を演じていても、置かれた状況や周囲との関係が大きく異なる点にあります。

本人の言葉から知る演技への向き合い方

ロヒの変化を小さな動きに託す

『誘拐の日』について、ユナさんは2023年の聯合ニュースのインタビューで、ロヒの言葉や行動に自分なりの人物解釈を込めたと説明しています。とりわけ、ミョンジュンへの視線やわずかな笑みを通じ、少しずつ心を開く過程を表したかったと語りました。

これは、ロヒをただ頭の切れる少女として捉えるだけでは見落としやすい視点です。本人の説明を手掛かりにするなら、何を言って相手を動かすかと同時に、相手を見る態度がどう変わるかにも注目できます。

ジェヒを一人の人物として理解する

『グッド・パートナー』のインタビューでは、ユナさんはジェヒという人物を理解することを大切にしたと話しています。また、賢さがありながら子どもらしさも残る人物だと考え、監督と解釈を話し合ったことを明かしています。

別の取材では、その場面でジェヒならどう行動し、どんな気持ちになるかを想像して役に近づいたと説明しました。こうした発言から読み取れるのは、悲しむ場面の強さだけでなく、その感情が生まれる理由を考えようとする姿勢です。

共演者からの助けも、本人が語っている点です。毎日経済の取材では、チャン・ナラさんやチ・スンヒョンさんから演技面で多くの支えを得たと振り返っています。親子を演じる相手との関係も、役を形にするうえで欠かせなかったことが伝わります。

ロヒとジェヒを見比べるときは、どちらが大人びているかだけでなく、誰を頼り、誰には本心を見せにくいのかという違いを追ってみてください。人物の置かれた状況から見ることで、二つの役を別々の存在として味わえます。

代表作につながる受賞歴

ユナさんは『誘拐の日』で、2024年の第60回百想芸術大賞・TV部門女性新人演技賞を受賞しました。これは作品全体に贈られた賞ではなく、出演者であるユナさん本人の受賞です。

さらに同年のSBS演技大賞では、『グッド・パートナー』で青少年演技賞を受賞しています。物語のジャンルや役割が異なる二作品について、それぞれ演技賞の受賞歴があることは、代表作を選ぶ際の一つの目安になります。

賞の名前だけで作品の好みは決まりませんが、どの役で評価されたかを知っておくと、出演作をたどる順番も考えやすくなります。まずロヒとジェヒを見比べるという選び方にも、具体的な理由が見つかります。

近年の出演作と今後の予定

2025年の『魔法のランプにお願い』では、スジさんが演じるキ・ガヨンの中学生時代を担当しました。ランプの精霊と、感情を持たない女性を中心に展開するファンタジーロマンスです。

この作品での役割は、ガヨンの成長過程の一時期を担うものです。ロマンスを軸にした作品にも触れたい方や、成人した登場人物とその過去がどうつながるかに関心がある方には、出演歴を広げて見る選択肢になります。

2026年10月7日時点で発表されている出演予定には、『ドクターX ~白衣のマフィア~』があります。韓国では10月9日からSBSで放送予定で、ユナさんは幼い患者イ・ジュヒ役を演じます。

病院内の不正や権力に立ち向かう外科医の物語で、キム・ジウォンさんと共演する予定です。イ・ジュヒは自分の感情を簡単には見せない患者として紹介されており、放送後は、医療ドラマの中で担う役割にも注目できそうです。

初めて見るなら好みで選ぶ

ユナさんの役柄を物語の中心で追いたいなら、最初の一本は『誘拐の日』がおすすめです。全12話という長さも把握しやすく、事件と二人の関係を並行して追えるため、続きを楽しみながら人物を知りたい方に合います。

親子の気持ちや、日常に近い悩みに関心があるなら『グッド・パートナー』を選んでみてください。両親それぞれの事情だけでなく、娘の立場にも目を向けて見ると、法律上の解決と心の整理の違いを考えられます。

長い年月をかけて受け継がれる家族の物語が好きなら、『Pachinko パチンコ』が候補です。ユナさんの登場量よりも、幼いソンジャが後の人生へどうつながるかを楽しみたい方に向いています。

事件の中で自ら考える少女、家庭の変化に向き合う娘、長い人生の始まりにいる少女。気になる人物から一作を選び、次に異なる役柄へ進むと、ユナさんの出演ドラマをたどる楽しさが広がります。

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