イ・ボンジュンさんは、『鉄槌教師』のチョ・ギュチョル役や『ランニングメイト』のパク・ジフン役など、学校を舞台にしたドラマで異なる立場の人物を演じています。生徒という共通点があっても、一方では周囲を脅かす人物として、もう一方では友情と選挙の間に立つ人物として物語に関わります。
出演作を選ぶ際は、学校で起きる問題へ大人が介入する物語と、生徒たちの競争から人間関係が変わっていく物語の違いを意識すると、役柄の幅が分かりやすくなります。ここでは、この二作品を中心に紹介します。
学校で異なる立場
『鉄槌教師』
『鉄槌教師』は、教権保護局の監督官たちが教育現場の問題に向き合うアクションドラマです。イ・ボンジュンさんが演じるチョ・ギュチョルは、ジンウォン高校に在籍する人物。担任だったチェ・ガユンとの関わりもあり、物語の学校側の人物関係を理解するうえで押さえておきたい役です。
ギュチョルは、学校内の争いを単なる生徒同士の行き違いでは片づけられなくする人物として描かれます。学校へ戻るまでの背景を持ち、周囲への威圧や校内の力関係に関わっているため、監督官たちが介入する必要性とも結びつきます。
この役から作品に入るなら、誰と親しいのかだけでなく、誰が彼に逆らえるのか、誰が声を上げにくいのかを整理すると状況を捉えやすくなります。人物の強さそのものよりも、その強さが周囲へ及ぼす影響を見ることで、教権保護局が対処する問題の性質が分かります。
イ・ボンジュンさんの出演作としては、事件の緊張感や対立構造を重視する人に向いた一本です。ギュチョルの行動がどこへ向かうかは、監督官側の対応と合わせて確かめたいところです。
『ランニングメイト』
『ランニングメイト』は、高校の生徒会選挙を題材にした青春ドラマです。ある出来事で校内の笑いものになったノ・セフンが、イメージを変えようと選挙に関わり始めます。イ・ボンジュンさんが演じるパク・ジフンは、セフンの親友で、校内で人とのつながりが広い生徒です。
二人の関係を面白くするのは、仲がよいことと、同じ陣営に立つことが一致しない点です。選挙への参加によって、普段の友人関係へ勝敗や支持を集めるための計算が入り込みます。ジフンは、単に主人公の話を聞く友人という枠を越え、競争の当事者にもなる役です。
学校には成績、部活動、人望など、さまざまな評価の物差しがあります。生徒会選挙はそれらが一つの勝負へ集まる場であり、人付き合いが得意なジフンの立場にも意味が生まれます。大人の政治に似た構図と、高校生ならではの友人関係が重なるところを楽しめます。
青春群像劇が好きな人や、親しい相手と意見が分かれたときの関係に関心がある人に向く作品です。『鉄槌教師』と同じ学園ものとして続けて見ても、こちらでは生徒自身が選択する過程により長く目を向けられます。
出演歴を広げる二作
『ランニングメイト』は2025年の配信作品、『鉄槌教師』は2026年のNetflixシリーズです。時期の近い作品ですが、親友であり選挙の当事者でもあるジフンと、学校内の対立を強めるギュチョルでは、物語に入ってくる方向が異なります。
この二役から分かるのは、制服姿という共通の条件だけで人物像を決められないということです。ジフンを理解する手掛かりは親友や同級生との横の関係にあり、ギュチョルの場合は周囲との力の差にもあります。同じ学校という場所で、何がその人の行動を支えているのかを比べられます。
俳優の出演作をたどる際、似た舞台の作品を続けて選ぶのは、役柄の違いを確かめる一つの方法です。衣装や年代の大きな変化に頼らず、物語の中で担う役割そのものに注目できるからです。
最初に見るなら
学校で起きる問題と、それを解決しようとする監督官たちの対決を見たいなら『鉄槌教師』が合います。イ・ボンジュンさんの役も、対立する側にどのような人物がいるのかという観点で把握できます。
仲間同士の競争や、応援する相手を選ぶ難しさにひかれるなら『ランニングメイト』から始めてみてください。親友という言葉では収まりきらない関係を、選挙という出来事に沿って追える作品です。
イ・ボンジュンさんを知る入り口は、学校という共通の場所に立つ二人の違いです。ギュチョルが生む対立と、ジフンが関わる友情の変化。そのどちらを見たいかで、次の一本を選べます。
