『イ・ハヌィ』の役柄を比較|『春のワルツ』『7級公務員』など5作品

イ・ハヌィさんは、『また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来~』の父オ・ギョンスや、『春のワルツ』のイ・ジョンテ役など、恋愛の主人公を取り巻く大人たちを演じている俳優です。『コーヒープリンス1号店』にはクさん役、『冬のソナタ』には店主役で出演しています。

出演作を見比べると、父親であっても、家族を見守る人物と、子どもの人生に困難を残す人物では立場が異なります。職業を持つ周辺人物として登場する作品もあり、一つの役の印象だけでは捉えきれない出演歴です。今回は『7級公務員』を加えた五作から、役柄と作品の選び方を紹介します。

目次

代表作と役柄

娘を見守る父親

2016年の『また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来~』で演じたオ・ギョンスは、ソ・ヒョンジンさんが演じるオ・ヘヨンの父親です。妻ファン・ドギをキム・ミギョンさんが演じ、娘を中心にした家族の関係が描かれます。

作品には、同じ名前の二人の女性と、未来が見えるようになった男性が登場します。予知という非日常的な設定がある一方、ヘヨンは仕事や結婚の問題に直面しており、実家の両親はその日常につながる人物です。

ギョンスについて、放送当時の聯合ニュースは、妻よりも口数が少なく、娘と妻への愛情を示す父親として紹介しています。言葉で強く働き掛ける母親と、寡黙な父親という違いが、家族を理解する具体的な入口になります。

ここで見たいのは、同じ娘を思う両親でも表し方が同じではないという点です。恋愛の問題を抱えた成人の娘に対して、親はどのような距離で関わるのか。恋人同士の関係に加えて、家に戻ったときの親子の関係も楽しみたい方に向く作品です。

ヘヨンの父という立場を知っておけば、もう一人の同名人物との区別もしやすくなります。同じ名前に端を発する恋愛の混乱と、それぞれが持つ家族の関係を分けて捉えることが、この作品を理解する助けになります。

過去に関わる父親

2006年の『春のワルツ』では、スホの父イ・ジョンテを演じました。作品は、ピアニストやアクセサリーデザイナーら四人の男女を中心に、幼い頃の記憶と現在の出会いを重ねる恋愛ドラマです。

ジョンテの人物像を知るうえで手掛かりになるのは、放送前の本人の説明です。2005年のStar Newsの取材で、イ・ハヌィさんはこの役を、息子の過去に負担を残す父親として語っています。愛情深い父という印象だけで見始めると、役の方向性が大きく違うことに気付くでしょう。

子どもにとって、父親は育つ環境の一部です。ジョンテは、その環境を考える際に外せない人物として登場します。大人になった人物の行動や人間関係を理解するために、幼少期に何があったのかを追う作品が好きな方に向いています。

『また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来~』では、父親を成人した娘の現在から見ていきます。対して『春のワルツ』では、子どもの過去に置かれた父親の存在が視聴の手掛かりです。同じ親役であっても、家族のどの時間を描くかによって、物語への関わり方が変わります。

本作では、ジョンテとスホの親子関係を覚えておくと、幼少期の場面を整理しやすくなります。成人後の人物の事情を先に調べすぎず、過去と現在がどのように結び付くかを確かめながら見るとよいでしょう。

当時の取材では、放送前年の段階で子役と共演する部分の撮影を終えていたことも本人が明かしています。子ども時代を受け持つ出演者との関係を含めて役が作られていると分かる、制作時期の記録です。父親役を成人した主人公の周囲だけで考えず、幼少期からのつながりとして見ていく理由にもなります。

恋愛を囲む大人たち

2007年の『コーヒープリンス1号店』では、クさん役で出演しています。コン・ユさんが演じるハンギョルと、ユン・ウネさんが演じるウンチャンを中心に、カフェを舞台とする恋愛を描いた作品です。

ウンチャンを男性だと思っているハンギョルが、彼女への気持ちに戸惑うという設定が物語の軸になります。その二人だけで完結する作品ではなく、職場の仲間や家族など、異なる立場の登場人物が周囲にいることも特徴です。

父親役を先に見た方は、本作ではクさんという役名を覚えておくと見つけやすくなります。キャストには親子関係で示される人物も多くいますが、イ・ハヌィさんの役を主人公の父親と混同せずに見ることが大切です。

恋愛の主人公以外にも関心を広げたい方にとって、本作は出演者をたどる入口になります。カフェという仕事の場と家族のいる生活の場があるため、人物を所属する場所や人間関係から整理できます。

青春の恋愛を中心に楽しみながら、脇を固める俳優にも目を向けたい方に向いています。五作の中では、過去の出来事を追う『春のワルツ』とは違い、登場人物が働きながら築く現在の人間関係を入口にできる作品です。

『7級公務員』

2013年の『7級公務員』でも、キム・ミギョンさんとともに、チェ・ガンヒさんが演じる主人公の両親役で出演しています。イ・ハヌィさんの役名はキム・パンソクです。

この作品は、国家情報院の新人エージェントたちの任務と恋愛を描くラブコメディです。チュウォンさんが演じるギルロと、チェ・ガンヒさんが演じるソウォンは、互いの身分や本音をめぐるすれ違いを抱えます。

ソウォンは本名をギョンジャといい、物語の始まりでは苦学生として登場します。その生活を知る親の側と、任務で関わる人々の側では、主人公への見え方が異なります。父親役を知ることで、エージェントとしての顔だけではない主人公の背景に目を向けられます。

iMBCの第6話紹介では、パンソクと妻が、ソウルで一人暮らしをする娘を訪ねる場面が取り上げられています。娘と男性のやり取りを目にして、両親が別の意味に受け取るという状況です。任務の事情と、親が目の前で見る娘の姿との間にずれが生じます。

この設定からは、パンソクが親子の行き違いを生むコメディにも関わる役だと分かります。親には親の心配があり、娘には説明しにくい事情がある。その二つが一つの場所に重なるため、仕事の場とは違う種類の緊張が生まれるのです。

任務の緊張感と恋愛の掛け合いを楽しみたい方には、この作品が候補になります。家族の場面にも注目すると、情報機関を舞台とする物語の中で、主人公がどのような生活からやって来たのかを意識して見られます。

再共演で変わる家族

『7級公務員』から『また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来~』へ進むと、イ・ハヌィさんとキム・ミギョンさんの夫婦役を見比べられます。同じ二人が親を演じていても、娘を演じる俳優や家庭の状況が変わり、別の家族になります。

2016年の聯合ニュースのインタビューで、キム・ミギョンさんは、前作ではやり取りする台詞が多かったのに対し、再共演作では言葉のやり取りが少ないと説明しました。また、一緒に仕事をした経験があり、相手の身振りや表情から演技をつかめるとも語っています。

この発言は、俳優が再び夫婦を演じる場合でも、前と同じ関係をそのまま繰り返すわけではないことを考える手掛かりになります。視聴するときは、二人が夫婦であるという共通点に加えて、娘を含めた家族の状況がどう違うかに注目できます。

親役の比較に興味がある方は、この二作を続けて候補にするとよいでしょう。娘が任務に関わる物語と、結婚や仕事に悩む物語では、家族に求められる役割も変わります。作品の基本設定を知ったうえで見ると、同じ配役の組み合わせをさらに楽しめます。

店での短い出演

2002年の『冬のソナタ』では、店主として出演しました。本人は2005年の取材で、ペ・ヨンジュンさんとチェ・ジウさんが江原道を訪れ、記念の撮影をする場面に、店主役として一場面の友情出演をしたと説明しています。

この出演は、『春のワルツ』の父親役と同じ規模の役として受け止めないほうがよいでしょう。継続的に家族の一員として登場する役と、一つの場面に登場する職業上の役とでは、作品を見る際の探し方も変わります。

『冬のソナタ』をきっかけに名前を知った方には、店という場所が具体的な目印になります。長い恋愛の物語の中の短い出演から、別の作品の父親役へたどっていくことができるのも、複数のドラマを見比べる楽しみです。

役柄で選ぶ五作品

五作を年代順に見ると、2002年の店主役、2006年のジョンテ、2007年のクさん、2013年のパンソク、2016年のギョンスと並びます。年代を追うだけでなく、親子、夫婦、職場や生活の周囲という関係の違いで選ぶこともできます。

家族の支えに関心がある方は『また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来~』、親子の過去を軸にしたメロドラマを見たい方は『春のワルツ』が候補です。恋愛と仕事の場を楽しみたい方は『コーヒープリンス1号店』、任務と恋の両方を追いたい方は『7級公務員』へ進めます。

すでに『冬のソナタ』を見た方なら、店の場面から出演者を振り返ってみるのもよいでしょう。短い出演を知った後で父親役の作品を見ると、俳優の名前と役を結び付ける楽しさが増します。

イ・ハヌィさんの出演作は、主人公を取り巻く大人が誰なのかに注目すると選びやすくなります。娘を見守る父、過去に関わる父、町や仕事の中で出会う人物。それぞれの立場を知っておくことで、恋愛の中心にいる二人から、その周囲へと物語を見る範囲を広げられます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次